31 MAR 2024
Letters from Italy Vol.17
「Letters from Italy」ではみなさまに少しでも旅気分を味わっていただくべく、ミラノやフィレンツェの誰もが知る観光スポットから、最新情報やとっておきのスポットをジャンニ キアリーニのイタリア現地スタッフよりお届けいたします。
Juergen Teller(ユルゲン・テラー)の展覧会『I need to live』
2024年4月1日まで開催
ミラノ・トリエンナーレでドイツの有名なファッション写真家、ユルゲン・テラー氏の1000点以上もの写真が一堂に集められた展覧会が開催されます。 4月1日まで開かれるこの展覧会のタイトルは『I need to live』です。
テラー氏は、セレブリティのありのままのポートレート、影響力のあるファッションエディトリアル、ミニマルで型にはまらないさまざまなデザイナーの個性的なキャンペーンなどでよく知られています。
テラー氏の写真で最も評価される特徴のひとつは、スターダムを感じさせないことです。偉大な人物を撮影しているにもかかわらず、フラッシュを多用することで、彼らの不完全さを強調し、リアルで直接的な方法で表現することに成功しています。
近年、テラー氏はフランスのファッションブランド、セリーヌとコラボレーションしました。2021年に亡くなった米国の作家でジャーナリストのジョーン・ディディオンが同ブランドの巨大なサングラスをかけている有名なポートレートを撮影したのも彼でした。
この展覧会では、個人的な作品、依頼された作品、誰もが知っているイメージ、新しい写真シリーズ、ビデオ、インスタレーションなどの1000点を超える作品が一堂に集められ展示されています。
『I need to live』は、時に悲劇的に彼の人生を形作ってきた実存の出来事に対するテラー氏の反応を表現しています。彼のユニークなイメージによって、テラー氏は人間の存在のはかなさを認めつつ、生きていることの価値を讃えています。
ミラノの春
レオナルドの旧市街の春の訪れと共に、待望の展覧会が開催されます。
3月、トンマセオ広場ではモクレンの花が咲き誇り、新しい季節の始まりを告げます。この素晴らしい光景を心待ちに、3月初めからMuseoCityによりミラノの芸術的遺産を再発見するための新たな展覧会が開催されます。
毎年、多くのミラネーゼが3月中旬頃になるとたちまちバイオレットとピンクに色づく、モクレンの美しさに魅了されます。色とりどりの花が咲き乱れ、エレガントな建築物から広場を見渡すことができます。それは、アール・ヌーボー様式や折衷様式の家々、サンタ・マリア・セグレタ教会、マルケリーナ学校の校舎などです。
トンマセオ広場のすぐ近く、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に隣接する食堂の壁には、世界で最も有名な傑作のひとつ、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』が描かれています。
15世紀後半に描かれた『最後の晩餐』は、美術史上最も野心的で象徴的、かつ興味をそそる作品のひとつです。
次回の「Letters from Italy」もお楽しみに。
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