30 JUN 2023
Letters from Italy Vol.8
「Letters from Italy」ではみなさまに少しでも旅気分を味わっていただくべく、ミラノやフィレンツェの誰もが知る観光スポットから、最新情報やとっておきのスポットをジャンニ キアリーニのイタリア現地スタッフよりお届けいたします。
ミラノ・メンズ・ファッション・ウィーク
6月16日から20日まで開催された2024年春夏のミラノ・ファッション・ウィーク・メンズコレクションにて、煌びやかなお披露目と共にメンズ・ファッションがキャットウォークに復活しました。
メンズ・ファッション・ウィークでは、70を超えるイベントが開催されました。 22のファッションショー、5つのデジタルファッションショー、34のプレゼンテーション、11の華やかなイベントなど、そのうちのいくつかは一般にも公開されました。
メンズ・ファッションに特化した週は、 2つの“ビッグブランド”のキャットウォークによって開かれ、締めくくられました。
1つは、ミラノでメンズラインを披露するために戻って来たValentino(ヴァレンティノ)、もう1つは、キャットウォークを締めくくったZegna(エルメネジルド・ゼニア)です。
ユニークで革新的、そして生産的な背景が、ミラノの街を創造力、才能、ノウハウの優れた舞台へと導きました。
ファッションショーの華やかさと革新の裏側には、職人による製造と卓越性の現実があり、ミラノの街と国の経済構造のための重要な生産チェーンとなっています。
また、ファッションと映画の芸術を融合させたミラノ・ファッション・フィルム・フェスティバルを開催することで、期間中の1週間はより充実したものとなりました。
ヴィラ・ネッキ・カンピリオ
ミラノ中心部にあるFAI (イタリア環境基金)の宝
ミラノの中心部にある静かな庭園に囲まれた邸宅で、財団が管理する美術傑作を楽しむことができます。そこでは、今も当時の街の文化的で活気のある雰囲気を感じることができます。
2001年に最後の相続人が遺産管理団体に寄贈して以来、FAI(イタリア環境保護基金)の所有物として一般公開されているヴィラ・ネッキ・カンピリオは、世界遺産『最後の晩餐』の飾られているサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の修復にも携わった当時の有名な建築家ピエロ・ポータルッピの設計により1935年に完成しました。 建築を依頼したのは、1930年代にミラノで莫大な富を築いたネッキ・カンピリオ家(当時爆発的に普及した家庭用ミシンの国内シェアを40%以上もっていたと言われています)です。
1階にはデイタイムスペース、2階には寝室、屋根の下部分にはサービスルーム、地下には小部屋やプール用の脱衣所、バスルームなど、高貴な邸宅の伝統的で優雅な内装を楽しむことができます。
その他、 3つの重要な寄贈が邸宅美術館の訪問を充実するものとしています。 それは、クラウディア・ジャン・フェラーリによる20世紀初期のアートコレクション、アリギエロとエミリエッタ・デ・ミケーリによる18世紀の絵画と装飾美術のコレクション、そして2017年からは、20世紀の芸術家による紙に描かれた素描21点からなるグイド・スフォルニ・コレクション(1935-1975)です。
次回の「Letters from Italy」もお楽しみに。
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